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ツクバネソウ(シュロソウ科)[衝羽根草] |
名は、黒い果実を載せた反り返った外花被片の姿を羽根つきの羽子にたとえたもの。 深山の湿った林下に生える多年草で、茎は円柱形で直立し高さ15-40cmになる。根茎は節が多く横にはって節から茎を出す。 ツクバネソウ属は4数性で4または4の倍数が体のつくりの基本となる。 茎頂に葉を4個輪生するが、ときに5-7個のものもある。葉は無柄で長さ4-10cm、幅1.5-4cmの長楕円形~広楕円形で3本の脈が目立ち、先はとがる。 葉の中心から長さ3-10cmの花柄を出し、直径3-4cmの地味な花を上向きに1個つける。萼状の4個の外花被片は緑色~黄緑色で長さ1-2cmの広披針形、開花後外向きに強く反り返る。内花被片は退化してない。雄しべは8個で、花糸は長く、葯は線形で長さ3-4mm、葯隔が葯から突出しない。柱頭は先が赤い糸状に4裂する。 果実は直径1-1.2cmの球形の液果で、光沢があり紫黒色に熟す。 全草を王孫(おうそん)といって薬用としたが、パリディンを含み、誤食すると呼吸麻痺などが起こる。 四国には、下向きに咲くウナズキツクバネソウが分布する。6-8個の葉を輪生するクルマバツクバネソウは葯隔が葯の先から突き出ること、葉が6-8個で多いことから区別する。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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