タチギボウシ

タチギボウシ(クサスギカズラ科)[立擬宝珠]

ギボウシの名は橋の欄干の擬宝珠に蕾が似ていることからついた。

平地~亜高山帯までの湿地や草原に生える多年草で、高さ0.6-1mになる。横にはう短い根茎がある。
葉は全て根生して斜上、15-30cmの長楕円形で縁はやや波打ち、脈は明瞭でへこみ、基部は次第に細くなって葉柄の翼に流れる。表面は光沢はない。
花茎は円柱形で直立し、上部に開花時には開出していない多数の苞がつきその腋に1個ずつ花をつける。花は長さ5-6cmで横~下向きにつく。花被片は6個で先を残して合着し漏斗状になり、濃紫色の筋が入る。花の細筒部が広筒部よりも長い。雄しべは6個で葯は黄白色。花色には濃淡があるが、オオバギボウシに比べると明らかに青が強い。
果実は蒴果で種子は扁平な楕円形。

コバギボウシは花被の細筒部と広筒部がほぼ同長であることで区別するが、連続する変異内であるとして区別しない見解もあり、またコバギボウシを基本種としてタチギボウシを変種とする考え方もある。
花期:7-9月
分布:北・本(中・北部)
撮影:2009.7.26 秋田県鹿角市


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