タケシマラン

タケシマラン(ユリ科)[竹縞蘭]

名は葉の形を竹に、目立つ3本の葉脈を縞に、花姿をランに見立てたものか。

亜高山帯~高山帯の林床に生え、高さ15-50cmになる多年草。
葉は互生し、狭卵形で長さ4-10cm、先はとがり基部は円く茎を抱かない。3脈が目立つ。
葉腋から細い花柄を出し、黄緑色の花を1個ぶら下げる。花柄には関節はない。花被片は6個あり長さ3mmの披針形で褐色の模様があり基部から平開して先は反曲する。雄しべは6個、葯は広卵形で短毛がある。花柱はごく短い。
果実は液果で直径7mmほどの球形で赤熟する。

液果が黒熟するものをクロミノタケシマランという。
よく似たオオバタケシマランは高さが50cm以上あり、葉の基部は茎を抱き、花柄の途中に関節があってそこでねじれており、果実は楕円形なので区別できる。
花期:5-7月
分布:本(東北地方・中部地方)
撮影:2006.6.18 秋田県大館市
タケシマランの花
葉腋から細い花柄を出し、黄緑色の花を1個ぶら下げる。花被片は6個、披針形で褐色の模様がある。 2006.5.27 秋田県鹿角市

タケシマランの葉
葉は互生し、3脈が目立つ狭卵形。 2000.6.11 青森市

タケシマランの果実
果実は球形の液果。 2006.8.5 青森市


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