![]() |
スズメウリ(ウリ科)[雀瓜] |
名は、果実がカラスウリに比べて小さいことからついたといわれるが、カラスウリの名もスズメウリより大きいことからの命名という説もあり、どちらが先か分からない。果実をスズメの卵に見立てたという説もある。北限の青森県ではごくまれ。 水辺や湿った原野、林縁に生えるつる性の1年草または多年草で、雌雄同株。茎は針金状で長く伸び、巻きひげで他の植物に絡まる。巻きひげの先はまれに2分岐するがふつう分岐しない。 葉は巻きひげと対生状に互生し、長さ3-6cmの3角状卵心形で先はとがる。質は薄く縁に粗い鋸歯があり、表面に微毛がある。葉柄は長さ1-3cm。 雄花、雌花とも葉腋に単生するが、枝先では雄花が総状につくことがある。花冠は白色で直径6-7mmで先が5-6深裂した鐘形。雄花は3個の雄しべが、雌花は花の下に楕円形の子房がある。 果実は直径1-2cmの球形または卵形の液果で、長さ2-3cmの果柄の先にぶら下がり、熟すにしたがって緑色から灰白色に変化する。果実の中に長さ6-7mmで褐色、扁平な種子が多数入っている。 秋になるとつるはカラスウリと同様に地に向かい、地下に潜って先が肥厚して新しい塊根をつくることがある。 なお、オオスズメウリは、スズメウリの名がついているが、別属で中国原産の帰化植物。日本では雄花のみがあって、栄養繁殖で殖える。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
スズメノヒエに戻る カラスウリに戻る オオスズメウリに戻る |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |