スイバ

スイバ(タデ科)[酸い葉]

茎や葉をかむと酸っぱいのでこの名があり、別名スカンポとよばれる。スイバ自体が酸性土壌を好んで生える。

水田のあぜや草地、人家の近くに普通に生え、高さ0.3-1mになる雌雄異株の多年草。茎は中空で円く、軟毛がある。有史以前に日本に入った史前帰化植物と考えられている。
葉は互生して下部の葉と根生葉は長い柄があり、長さ約10cmの長楕円状披針形で基部は矢じり形となる。中上部の葉は柄がなく、基部は茎を抱く。托葉鞘の縁は細裂する。
茎の上部に円錐状に総状花序を出す。花柄にまばらな腺毛がある。花は直径3mmほど。雄花は下向きに咲き、花被片6個、雄しべ6個で葯をぶら下げる。雄しべは花被片より短い。雌花は柱頭が房状に分かれ、花後に3個の赤い内花被片が大きく円い翼状になって果実を包む。3個の外花被片は小さく、反曲する。
果実は黒色で光沢がある3稜形の痩果で長さは2.5mm。

子供の頃に茎をかじって遊んだ人も多いだろう。酸っぱいのはシュウ酸を含むため。食用となり、ロゼットで冬を越している葉と芽、春の新芽を一夜漬けにする。一度に多量に食べると下痢や嘔吐の症状を起こすので控えめに。根茎を干したものを酸模根(さんもこん)といい、便秘のときに服用する。生の根はすりおろして皮膚病に塗る。
よく似た帰化植物のヒメスイバは丈が20-50cmと小さく、葉の基部は左右に張り出した鉾形。ギシギシは葉の基部が矢じり形にならず、円い。
花期:5-8月
分布:北・本・四・九
撮影:2016.4.18 横浜市戸塚区
スイバの雌花
雌花。 2017.4.26 横浜市戸塚区

スイバの雌花-2
雌花。柱頭が房状になる。 2024.4.23 横浜市南区

スイバの葉(中上部)
中部の葉。基部は矢じり形になって茎を抱く。 2017.4.26 横浜市戸塚区

スイバの葉(下部)
下部の葉。長い柄がある。 2017.4.26 横浜市戸塚区

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