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シナノキンバイ(キンポウゲ科)[信濃金梅] |
名は、信濃に多いキンバイという意味。「キンバイ」は金梅で、花がウメに似ていて黄色であることからついたもの。シナノキンバイソウともいう。この花がウメに似ているとは思わないが花が輝くような黄色の植物はよくキンバイの名がつけられる。「キンバイ」とつく植物は、キンポウゲ科のほかにバラ科やアカバナ科などにもあり、山ではミヤマキンバイが代表的なものだろう。 高山帯の湿り気のある草原にしばしば群生する代表的な高山植物で、高さ20-70cmになる多年草。高山のお花畑といえば本種をイメージする人も多いと思う。北海道では近縁のチシマノキンバイソウがお花畑に群生する。 葉は光沢があり、根生葉や下部の葉は長い柄がある。3出複葉で小葉はさらに羽状深裂し、裂片は鋭い欠刻状の鋸歯がある。 茎頂に直径4-4.5cmの黄色い花をつける。5-7個の大きな花弁のように見えるのは萼片で長さ2-2.5cmの広倒卵形。花弁は橙黄色、長さ6-9mmの広線形で目立たず、成熟した雄しべより短い。 果実は袋果で6-13個が集合する。袋果の宿存花柱は長さ2.5-4mmと長い。 まれに八重咲きのものがあり、ヤエザキシナノキンバイという。 よく似たキンバイソウは、シナノキンバイより標高の低い山地に生え、花の直径は3cmほどで線形の花弁は雄しべより長い。 葉の切れ込みはシナノキンバイより浅い。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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