サワアザミ(キク科)[沢薊] |
沢沿いや川のそばに生えることからこの名がある。 川沿いや沢の近くに生える大型で軟質のアザミで、茎は短いクモ毛があり、上部でよく枝を分け高さ1-2m、ときに3mに達する大型の多年草。日本海側に偏った分布を示す。 最下部の葉は粉白を帯びた緑色で大きく、長さ50-60cm、幅30cmに達する広楕円形で羽状に浅~中裂し、裂片は4-6対で不揃いな鋸歯がある。葉は表面は短毛があってざらつくが、裏面は無毛。質は軟らかくて薄く、刺は鋭くない。 茎の先に直径5cmほどの大きな頭花を4-6個下向きにつける。頭花は両性と雌性の筒状花からなる。頭花の基部に頭花と同長かそれより長い4-6個の反り返った苞葉がある。総苞は粘らず、幅3.5-4.5cmの扁球形で総苞片は8-9列、外片は披針形で内片の半長、斜上してクモ毛があり先に刺はない。小花は長さ1.8-2.2cmで先は5裂する。狭筒部は長さ1-2cmで広筒部より長い。 痩果は長さ3-4mmで褐色。冠毛は白色で長さ1.6-1.9cm。 花期:9-10月 分布:北(南部)・本(福井県以北) 撮影:2005.11.3 岩手県久慈市 |
茎は上部でよく分枝する。頭花の直下に4-6個の苞葉がある。 2005.11.3 岩手県久慈市 最下部の葉は大きく、長さ60cm、幅30cmに達する。 2005.11.3 岩手県久慈市 |
検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。 |