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サルトリイバラ(サルトリイバラ科)[猿捕茨] |
名は、バラのような刺があって、猿も引っかって捕らえられてしまうということからついたもの。 山野の草原や林縁に普通に生える雌雄異株でつる性の落葉半低木。茎は硬く、節ごとに曲がり、巻きひげと強い刺がまばらにあり、他の草木に絡んで伸びていく。 葉は互生し、長さ幅とも3-12cmの円形~楕円形で全縁、質が厚く鈍い光沢がある。先は小さくとがり基部は円形、3-5本の平行脈がある。裏面は白緑色で両面とも無毛。葉柄は長さ0.5-2cm。葉柄下部にある1対の巻きひげは長い。 葉があまり伸びないうちに、新枝の最初の普通葉の腋に散形花序を1個ずつ出し、多数の花をつける。花被片は6個。長さ4mmの長楕円形で淡黄緑色、上部が反り返る。雄花は雄しべが6個あり、葯は長さ0.5-0.7mmの楕円形。雌花の子房は楕円形で花柱は基部から3裂し、花弁状に開出する。雄花の雌しべと雌花の仮雄しべは退化して小さい。 10-11月に果実が真っ赤に熟す。果実は直径7-9mmの球形の液果。種子は長さ約5mmの倒卵形~楕円形。 よくサンキライともよばれているが、本来のサンキライとは中国などが原産の同属の植物。根茎はそのサンキライ(山帰来)の代用として、利尿や解毒、消炎などに用いられる。 小笠原には葉が常緑のトキワサルトリイバラがあり、沖縄産のものは葉が大型で刺がないものが多く、オキナワサルトリイバラというが、YListではこれら二つを区別していない。常緑で葉裏が緑色のものをサツマサンキライという。 液果が黒緑色に熟すものをササバサンキライといい、奄美大島、沖縄に産する。果実が黄色に熟すものはキミノサルトリイバラという。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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