サルスベリ

サルスベリ(ミソハギ科)[猿滑・百日紅]

幹が滑らかで猿も滑って登れないということからついた名。夏の暑い盛りに紅紫色の花が長く咲き続けるので、別名ヒャクジツコウ(百日紅)という。夏を代表する花木として人気があり、多くの園芸品種があって庭園樹や公園樹、街路樹として植栽される。木肌が美しく、緻密で腐りにくいので床柱や細工物、土木杭、舟材などにされる。
中国南部原産で、江戸時代の元禄年間には既に渡来していたとされる落葉小高木で、よく屈曲して高さ5-10mほどになる。樹皮表面は淡赤褐色で著しく滑らかで、皮は薄く剥げ落ち、そのあとが雲紋状に白色に残り、リョウブナツツバキ、ヒメシャラなどによく似る。小枝は翼状の4稜があり無毛。
葉は2個ずつ互生(コクサギ形葉序)または対生し、長さ3-6cm、幅2-3cmの倒卵状楕円形で全縁、先は鈍頭またはやや円頭、凹頭ときに鋭頭で基部は広いくさび形。側脈は4-5対。表面は濃緑色で主脈にわずかに短毛があり、裏面は淡黄緑色で脈上に短毛がある。葉柄はごく短い。
本年枝から出た円錐花序に、紅紫色や桃紫色、白色で直径3-5cmの花を開く。花は両性花で花序の基部から咲き始めて次第に先端に向かって開いていく。萼は6裂し、花弁は6個、幅約1.3cmのほぼ円形で不規則に縮れ、基部は長い爪となる。雄しべは多数が萼筒につき、外側の6個が長い。
果実は木質で直径約7mmの球形の蒴果で10月頃に熟して6裂する。種子に翼がある。

九州と沖縄県に自生するシマサルスベリは幹が直立して高木となる。葉先がとがり花は白く、直径1.5-2cmと小さい。樹皮表面の皮が剥げ落ちたあとは灰白色。
花期:7-10月
分布:帰化(園芸)植物
撮影:2015.8.9 横浜市中区
サルスベリ-2
夏に次々と咲き進む。 2013.8.10 青森県八戸市

サルスベリの花
紅色の園芸品種。これで一つの花。直径3-5cm。 2023.7.6 横浜市保土ケ谷区

サルスベリの葉
葉先はふつう鈍頭またはやや円頭。 2024.4.23 横浜市中区

サルスベリの若い果実
果実は球形の蒴果。 2023.11.1 横浜市中区

サルスベリの果実-2
熟すと6片に裂開して翼のある種子を出す。 2018.3.25 横浜市中区

サルスベリの樹皮
樹皮表面は著しく滑らかで、皮は薄く剥げ落ち、そのあとが雲紋状に白色に残る。ナツツバキ類やリョウブの樹皮に似る。 2023.10.26 神奈川県厚木市

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