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オシロイバナ(オシロイバナ科)[白粉花] |
名は、果実の中の粉状の胚乳を白粉(おしろい)にたとえたもの。江戸時代には実際に白粉の代用に使用されたらしい。子供の頃、それを鼻筋に塗ったりして遊んだ記憶がある人も多いだろうが、今はそんなことをする子供がいるのだろうか。 熱帯アメリカ(ペルー)原産の多年草(関東地方以西では根が越冬)または1年草で、枝は葉腋から交互に出て広がり、高さ0.5-1mになる。茎が太く、節が膨れてよく目立つ。園芸植物として1600年頃に渡来し、現在は道端や空き地、河川敷など野生化しているのが普通に見られる。 葉は有柄で対生し長さ3-10cm、幅3-8cmの広卵形で縁に微毛があるほかは無毛で全縁、先はとがる。 葉腋から花序を出し、直径3cm、筒部の長さ5cmほどの芳香のある漏斗状の花を咲かせる。花冠に見えるのが萼で、色は赤、橙、黄、白など多様で先は浅く5裂する。夕方(午後3-4時)に開花して翌朝にしぼむ。秋には日中でも開花しているものもある。萼片に見えるのは5裂した葉状の総苞。雄しべは5個で花冠から伸び出し、花糸の基部は花盤状となって子房を包む。 花後に花冠状の萼は基部を残して落ち、残った袋が果実を包んだまま肥厚して硬化し、表面にしわがある長さ5-8mmの偽果となり黒色に熟す。潰すと中の胚乳が白粉のようになって出てくる。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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