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オオツクバネウツギ(スイカズラ科)[大衝羽根空木] |
名は、ツクバネウツギの仲間で花冠が最も大きいことからついたもの。萼片の1個が極端に小さいことから別名メツクバネウツギという。花はツクバネウツギより2週間ほど早く咲く。 深山の明るい落葉樹林下にややまれに生え、密に枝を分け、高さ1-2mになる落葉低木。樹皮は灰褐色で不規則な割れ目や剥がれがある。若い枝は赤褐色で立毛が多い。 葉は長さ3-7cm、幅2-4cmの広卵形~楕円状卵形で縁に不規則な鋸歯があるか全縁、基部は円いくさび形~円形で先は急に細くなって鈍頭。両面とも有毛で裏面脈上全体のほか、葉縁や葉柄にも長い開出毛が生える。葉柄は長さ1-3mm。 本年枝の先に黄白色の花を2個ずつつける。花冠はこの仲間では最も大きく、長さ3-4cmの筒状鐘形。先は5浅裂してやや唇形で上唇は2裂、下唇は3裂四、下唇の内側に黄赤色の網状紋がある。花筒は細長く、雄しべは4個、花柱は1個。花筒内の付け根の蜜盤は扁平で凸出しない。萼片は5個でうち1個がほかに比べ極端に小さいか欠けて4個。花柄は短い。 果実は長さ1-1.5cmの線形の痩果。 ツクバネウツギは開花がオオツクバネウツギより2週間ほど遅く、5個の萼片は同大。葉の裏面基部の脈の両側のみに毛がある。西日本に多いコツクバネウツギは花が長さ1-2cmと小さく、萼片は2-3個。ウゴツクバネウツギは主に北日本の日本海側に生え、葉がツクバネウツギより厚くて光沢があって長さ5-10cmと大きく、花冠もより大きく、若い枝や葉柄などに開出毛があり、蜜盤は平坦で凸出しない。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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