オオナルコユリ(クサスギカズラ科)[大鳴子百合] |
名は、ナルコユリに似て大型であることからついたもの。別名ヤマナルコユリ、オニナルコユリという。 山地の林内に生える多年草で、茎は円柱形で稜がなく、上部で弓状に曲がり長さ1-1.6mになる。根茎は屈曲して太く、直径3cmに達する。 葉は長さ15-25cmの披針形~長楕円形で、先はとがり葉柄は短い。 葉腋から無毛で長さ0.8-2.3cmの花序柄を出し、2-4個の花を下垂する。苞はない。花柄は無毛で長さ0.6-2cm。花は花被片6個が合着して長さ2.5-3.5cmの漏斗状鐘形、白色で先端部は緑色を帯びる。雄しべは6個。花糸は花被に合着し、離生部は長さ0.7-1cmの円柱形。基部は肥厚していぼ状突起が密生し上部は細く平滑。葯は長さ4.5-5.5mm。雌しべは1個で柱頭は3浅裂する。 果実は直径0.8-1.2cmの球形の液果で黒色に熟す。 ナルコユリは全体に小さく、高さ0.5-1m、葉は披針形で長さ8-15cm、花は長さ1.7-2.5cm。また、オオナルコユリの花糸は長さ0.7-1cmで基部にいぼ状突起があるが、ナルコユリは長さ5-7mmで下部にいぼ状突起はない。オオアマドコロも大型だが、茎の上部に稜角がある。 花期:5-7月 分布:北・本・四・九 撮影:2006.6.25 秋田県にかほ市 |
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