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オオアカバナ(アカバナ科)[大赤葉菜・大赤花] |
名は、アカバナの仲間で全体に大型であることからついたもの。 環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類(VU)。秋田県、石川県、長野県にもあったが、現在、絶滅または確認できないという。撮影時点での状況であるが、青森県では小群落があちこちに点在しており、それほど苦労しないで見ることができる。令和元年(2019年)に横浜市瀬谷区でも確認されたが、青森県と同様に鳥によって種子が運ばれたのだろう。 湿った草原、川岸や休耕田などの湿地に生える多年草で、茎は長い軟毛と短い腺毛を密生し、直立して高さ1-1.5mになる。 葉は無柄で下部では対生し、上部では互生する。葉身は長さ4-12cm、幅0.5-2cmの長楕円形~長楕円状披針形で縁に鋭い鋸歯があって先はとがり、両面に長い軟毛と短い腺毛が生える。 花は上部の葉腋につき、紅紫色で直径1.5-2.5cmと大きく、花柄、子房、萼には長い軟毛と短い腺毛が密生する。萼は長さ0.8-1.2cmの鐘形で4深裂し、裂片は披針形。花弁は4個で長さ1.2-1.5cmの円状倒卵形で先が2浅裂する。雄しべは8個でうち4個が他より長い。花柱は長さ約1cmで雄しべより長く突き出て柱頭は4裂する。アカバナ属のうち、柱頭が4裂するのは本種とエゾアカバナ、ムクゲアカバナがある。 果実は長さ4-10cmの線形で4稜のある蒴果で毛がある。果柄は0.5-1.5cm。種子は長さ0.8-1.5mmの長楕円状倒卵形で乳頭状突起が密生し、汚白色の冠毛状の毛がある。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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