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ナガミヒナゲシ(ケシ科)[長実雛罌粟] |
ヒナゲシに似ていて、果実が細長いことからこの名がある。 地中海沿岸~中部ヨーロッパ原産の1年草で、高さ20-60cmになる。 昭和36年(1961年)に東京都世田谷区で逸脱しているのが確認され、その後各地の道端や他の草が生えないようなところでよく見られるようになった。現在ではその猛烈な繁殖力で日本全土に広がっている。 きれいな花に魅せられ、家に持ち帰って植えている人もいると聞く。本種はアレロパシー活性が強いことが確認されており、在来の植物に影響を及ぼすおそれがあることが指摘されているので、現在は外来生物法の特定外来生物指定種ではないものの、相当な注意を払う必要がある。 茎や葉に白色の開出毛が密に生え、茎の上方には伏した毛が生える。 根生葉はロゼット状で長さ20cmになる。茎葉は無柄で互生し、1-2回羽状に深裂する。 茎や枝の先に直径3-6cmで橙色の4弁花(株の状態により1~6弁のものもある)を1個ずつつける。花弁の基部に黒い斑があることが多い。蕾のときは下を向いて、長い開出毛が密生する2個の萼片に包まれているが、開花時に上を向き、萼片は落ちる。雄しべは多数で葯と花糸は淡紫色。雌しべは花柱がなく、柱頭は円盤形で4-8本の放射条がある。 果実は長さ2cm、幅8mmほどの円柱形の蒴果で無毛。熟すと先端の円盤の下に隙間ができ、そこから種子がこぼれ落ちる。種子は著しい網目紋があり、蒴果1個当たり1000-3000個もつくられるという。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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