ムギクサ(イネ科)[麦草] |
名はオオムギに似た草の意で栽培作物のオオムギの仲間。 ヨーロッパ~西アジア原産の1年草または越年草で海岸の砂地に多いといわれるが、都市公園の路傍や荒れ地にも多い。 Savatierが明治元年(1868年)に横浜で採集しているので、江戸時代末期にはすでに渡来していたらしい。 茎は叢生して高さ15-50cmになる。 葉は扁平な長さ5-8cmの線状披針形で質は軟らかく、無毛。葉舌は短いが、葉鞘上部の縁に茎を取り巻くような目立つ白い葉耳がある。 長さ5-9cmの扁平な穂状の花序に隙間なく小穂をつける。軸の左右に3個ずつ交互に並ぶ小穂のうち、左右の2個の側小穂は短い柄があり、小花は雄性で不稔、中央の1個は無柄で両性の1小花からなり結実する。中央の小穂の苞穎は長さ2.3-3cmの長芒状で3脈があり、中央下部に開出する縁毛がある。護穎は長さ0.8-1.5cmの広披針形で芒は長く、2-3.5cmある。 オオムギはよく似ているが、3個の小穂が全て実る。 花期:4-7月 分布:帰化植物 撮影:2015.5.18 横浜市中区 |
長い芒がよく目立つ。 2009.5.1 東京都杉並区 |
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