ミミカキグサ(タヌキモ科)[耳掻草] |
名は、花後に萼が大きくなって耳掻き状になることによる。北限は青森県であるが極めて少なく、青森県最重要希少野生生物Aランク。環境省レッドリストでは無指定。 砂湿地や泥湿地に生える多年生の食虫植物で、浅い水中に白く細い糸状の根茎を横に伸ばし、直径0.6mmほどの小さな捕虫嚢をところどころにまばらにつけ、地中の微生物を捕食する。 地上葉は根茎から伸び、緑色で長さ5-8mmの線形。この地上葉の基部にも1-2個の捕虫嚢がしばしばつく。 高さ5-15cmの花茎を出し、2-7個の花を総状につける。花は黄色で長さ約3-4mmで横向きに咲く。距は長さ約3mmで先がとがり、後方斜め下を向く。花は明らかな花柄があり、花後に花柄は3-7mmに伸びて開出し、萼も長さ5mmほどに伸びて広がり、耳かき状になって宿存し果実を包む。 果実は直径約3.5mmの球形の蒴果。 ムラサキミミカキグサは紫色の花をつけ、ホザキノミミカキグサは花がほぼ無柄で紅紫色の花をつける。 花期:8-10月 分布:本・四・九・沖 撮影:2006.8.20 秋田県中部 |
上に見えているやや紫褐色を帯びているのが宿存萼で、この中に蒴果を包む。 2006.8.20 秋田県中部 |
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