マルミノシバナ

マルミノシバナ(シバナ科)[丸実の塩葉菜]

名は、果実が丸みがあって塩性湿地に生え、食用にされたことからついたもの。別名オオシバナという。環境省レッドリスト準絶滅危惧(NT)。

河口や干潟など塩分を含む湿地に生える多年草。茎は円柱形で無毛、叢生して高さ15-50cmになる。根茎は太く横にはい、ひげ根を出す。
葉は根生し、線形で長さ15-30cm、幅1.5-5mmで断面は半月形で先は鈍頭、基部は茎を抱くかまたは内側の葉を抱く。
花は小さく、茎の先に総状につく。花柄は花時1.5-2mm、花被片は6個でそれぞれが1個の雄しべを包む。花被片は長さ3.5-4.5mm。心皮は6個あり、6個とも稔性がある。果時斜上または開出し、長さ2.5-5mmの楕円形で、先は6柱頭が反り下部は円い。

ホソバノシバナは淡水の湿地に生え、6個の心皮のうち3個は不稔。
花期:5-10月
分布:北・本(東北地方)
撮影:2011.5.22 青森県八戸市


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