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マルバアキグミ(グミ科)[円葉秋茱萸] |
葉の幅が広く、果実が秋に熟すのでこの名がある。 アキグミの海岸性の変種で、海辺の岩場や砂浜に生える落葉低木。高さは1mほどで、海風の強いところでははうように伸び、高くならない。 樹皮は灰黒色で、若い枝や葉は銀白色の鱗状毛に被われ白っぽく見える。 葉は互生し、長さ3-7cm、幅2-5cmの卵円形~広楕円形で全縁、基部はくさび形で先は鈍く短くとがる。両面に鱗状毛があり、表面は点状に白く見え、裏面は厚く密生するので全体が白く見える。アキグミに比べ、葉の質が厚くて幅が広いものが多く、鱗状毛がより密生するが、変化は連続的で区別がつけにくいものもある。上の画像の株と下の画像の株は葉の形がやや異なるが、同じ場所に生えていたもの。 花は1-6個が葉腋に集まってつき、花弁はなく、萼は長さ5-7mmの筒形で先は4裂する。花に芳香があり、色は咲き始めは白く、後に薄黄色になる。雄しべは4個が萼筒内部の上部につき、萼裂片と互生してつく。雌しべは萼筒基部に1個ある。 果実はアキグミよりやや大きい球形~広楕円形の偽果で、萼筒の基部が肥厚して種子を包み、核果状になったもので10-11月に赤熟する。食べられるが渋いので主に果実酒にする。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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