キバナコスモス

キバナコスモス(キク科)[黄花秋桜]

コスモスに似ていて黄色の花をつけるのでこの名がある。

メキシコ原産で大正時代初期に導入された1年草。風で倒れやすいコスモスに代わって花壇や庭園で栽培されるようになり、それが逸出して河川敷や道端などで野生化しているものがある。
茎は太く、無毛または硬い毛をまばらに開出して直立し、高さ0.6-2mになる。
葉は対生し、下部の葉は長い柄がある3角状卵形で2-3回羽状深裂し、裂片は幅2-5mmの披針形、先はとがり両面に短毛がある。中上部の葉は無柄で1-2回羽状深裂する。葉の雰囲気はブタクサによく似ている。
頭花は直径5-7cm。ふつう8個の舌状花と多数の筒状花からなる。舌状花は黄色~濃黄色~橙赤色で先に3歯がある。総苞片は2列。外側は緑色の披針形で鋭頭、内側は膜質半透明で鈍頭。
痩果は長さ1.5-2cmで2個の芒状冠毛があるが落ちやすい。

同じくメキシコ原産で観賞用に栽培されるコスモスは葉の裂片はキバナコスモスより細く、線形~糸状。観光用コスモス畑の周辺でしばしば逸出しているが、定着はしていない。よく似ていて特定外来生物指定のオオキンケイギクは小葉がへら状。
花期:8-11月
分布:帰化植物
撮影:2021.10.11 横浜市金沢区
キバナコスモス-2
背はコスモスほど高くならない。 2021.10.11 横浜市金沢区

キバナコスモスの花
舌状花はふつう8個で先に3歯がある。 2022.9.9 相模原市緑区

キバナコスモスの花-2
総苞片は2列。外総苞片8個は線状披針形で鋭頭、内総苞片8個は膜質の披針形で鈍頭。 2022.9.9 相模原市緑区

キバナコスモスの蕾
蕾。 2022.9.9 相模原市緑区

キバナコスモスの葉
葉の裂片はコスモスほど細くない。 2022.9.9 相模原市緑区

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