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カラスムギ(イネ科)[烏麦] |
名は、せいぜいカラスが食べるような麦だという意味でついたもの。別名チャヒキグサ(茶挽草)。 古い時代に麦とともに入ってきたと考えられているヨーロッパ~西アジア原産の1年草。道端や畑などいたるところに生え、茎は円柱形で中空、高さ0.4-1mになる。 葉は互生し、長さ10-30cm、幅0.8-1.5cmと幅の広い線形で扁平、白緑色。葉舌は目立つ。 茎の先に長さ15-30cmのまばらな円錐状の花序を出し、淡緑色で長さ1.5-2.5cmの大きな小穂をややまばらに2-3個下向きにつける。左右2個の大きな苞穎の中にふつう3個の小花がある。護穎の背面に褐色の毛が多く生え、そこから途中でねじれた長い芒を2-3本出す。小花が熟すとすぐ落ちるが苞穎は残る。 中国やシベリアでは飢饉のときの非常食とした。牧草とされたり、ドライフラワーとして利用されることもある。 オートムギとよばれ栽培されるマカラスムギ(エンバク)は、小花がふつう2個で、熟しても小穂から落ちない。護穎は無毛。芒はあっても短くてねじれない。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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