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イワニガナ(キク科)[岩苦菜] |
岩上や礫地にも生えるニガナということでこの名がある。別名ジシバリ、ヂシバリといい、茎が節ごとに根を下ろして縦横に広がっていき、地面を縛るように見えることによる。 山野の日当たりのよいところに群生し、高さ7-12cmの花茎を立てる多年草。生育環境は多様で、水田のあぜに一面に生えるほか、乾燥への適応力があるので休耕畑、平地の石段、石垣の隙間、高山の崩壊地の裸地にも生えていることがある。庭に侵入すると駆除の難しい厄介な雑草となる。 茎は細長く地を匍匐し、節ごとに発根する。茎や葉を切るとなめると苦い白い乳液が出る。 葉は黄緑色で根生し、長さ1-5cmの長い柄があって薄くて軟らかく、長さ1-3cm、幅0.8-2.5cmの卵円形~広楕円形で基部は円形、鋸歯はない。 根生葉の間から細い花茎を立て、先に直径2-2.5cmの黄色の頭花を1-3個つける。花茎に葉はつかない。総苞は長さ0.8-1cmの円柱形。内片は9-10個あって1列に並び、外片は短く内片の1/3以下。頭花は15-20個の舌状花のみからなり、雨の日や夕方には閉じる。 痩果は長さ4-8mmの紡錘形で10翼がある。先は嘴状にとがり、冠毛は白色で長さ約5mm。 葉が羽状に裂けるものをキクバジシバリというが、その程度はさまざまで峻別は困難。 よく似ていて大きいオオジシバリは葉が長いへら形で花はイワニガナより一回り大きく、直径2.5-3cm。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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