イワカラマツ

イワカラマツ(キンポウゲ科)[岩唐松]

名は、カラマツソウに似て岩場に生えることからついたもの。花期が主に初夏なので別名ナツカラマツという。

山地の日当たりのよい岩場や礫地にごくまれに生え、高さ0.5-1mになる多年草。
環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類(VU)で産地は限られ、現在は青森、岩手、秋田、宮城、栃木、神奈川、長野、香川の各県で生育が確認されているのみ。タイプ産地は栃木県。
茎、葉柄、小葉の両面、花序、萼の外面、雄しべ、痩果などに微腺毛が密生して粘り、独特の臭気がある。茎葉は2-4回3出複葉で小葉は青白色を帯びる。
花期はアキカラマツより早く、青森県では6-7月。花序は円錐状で、花は花弁がなく4-5個の萼片は早く落ちる。雄しべは多数。痩果は無柄。

アキカラマツは似ているが、ほとんど腺毛がない。花期は遅く、青森県では8-9月。
花期:5-7月
分布:本・四
撮影:2006.7.23 青森県東部
イワカラマツ-2
岩場から垂れるように生えていた。  2006.7.23 青森県東部

イワカラマツ-3
茎葉は2-4回3出複葉で小葉は青白色を帯びる。 2006.7.23 青森県東部

イワカラマツ-4
全体に微腺毛が密生して粘る。 2006.7.23 青森県東部

アキカラマツに戻る


検索サイトからこのページへ直接お越しの場合は、 トップページへお回りいただきフレームを表示させてください。