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イヌガヤ(イチイ科)[犬榧] |
名は、カヤに似ているが種子が苦くて食べられないことからついたもの。イヌガヤ科とする見解もある。 山地の林床に生える雌雄異株の常緑低木~小高木で高さ1-8mになる。根元から長枝が出て株立ちになる。樹皮は暗灰褐色で縦に浅く裂けて剥がれる。 葉は互生するが側枝では2列に羽状に並んで、枝の基部ほど短くなる。長さ3-5cm、幅3-4mmの広線形で先は短く急にとがるが、軟らかいので葉先に触っても痛くない。表面は暗緑色で光沢はなく明瞭な中脈があり、裏面は2条の灰白色の気孔帯がある。 雄花は前年枝の葉腋に6-10個が直径1cmほどの球状に集まってつく。雌花は緑色で前年枝の頂部の葉腋に1-2個つき、卵形で長さ3-6mmの柄がある。広卵形の鱗片の腋に胚珠が2個つく。 種子は長さ2-2.5cmの倒卵状球形で柄があり、翌年10月頃に紅紫色の外種皮を伴って熟すが、苦みが強く食用には適さない。外種皮は肉質で甘みがある。 変種のハイイヌガヤは主に日本海側の多雪地に生え、幹は根元から地をはい、高さは1-3m、葉は幅が狭く長さも短い。種子は紅色に熟し、食用になる。 カヤは大きいものは高さ30mを超え、葉は硬く、先に触れると痛い。光沢があり中肋は不明瞭で裏面の気孔帯は狭い。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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