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ボタンボウフウ(セリ科)[牡丹防風] |
名は葉がボタンに似ていることからついたもの。防風とは中国産のセリ科の薬用植物。セリ科特有の香りがあり、若芽は食用になるのでショクヨウボウフウともいう。葉を生食するほか、根を民間薬として利用する。長命草の名で栽培され、青汁などの健康食品にされるのは本種。 海岸の日当たりのよい砂地や岩場に生える多年草で、茎は太く、屈曲しながら直立し、よく枝を分けて高さ0.6-1mになる。一度開花結実すると枯死する一回繁殖型植物。 葉はやや青味を帯びた粉白色で厚くて軟らかく無毛、長い柄がある1-3回3出複葉で、小葉は長さ3-6cmの倒卵状くさび形で先は浅く2-3裂する。 茎の先に10-20個の枝からなる大散形花序をつけ、小散形花序に白い小花が多数つく。花序に総苞片はなく、数個の小総苞片があって縁に毛がある。花弁は5個で内側に反曲し、雄しべは5個で花弁より長い。 果実は長さ4-6mm扁平な楕円形で、油管は各背溝下に3-4個、合生面に8個ある。短毛があり、熟すと2分果に分かれる。 全体が暗紫色のものを品種ムラサキボタンボウフウという。同属のハクサンボウフウは高山帯の草地に生える。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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