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ベニカタバミ(カタバミ科)[紅傍喰] |
花が紅色なのでこの名がある。別名ブラジルカタバミという。 大正13年(1924年)に園芸植物として移入された、南アメリカ原産で花茎の高さ10-15cmになる多年草。人家近くの空き地や公園の道端に逸出している。小鱗茎は淡褐色の鱗片に包まれ、長さ5-8mmの卵形で、親鱗茎の上部や白色の細い走出枝を伸ばした先につく。 葉は全て根生して小さな3小葉からなり、質が厚く、表面は濃緑色でふつう無毛、鈍い光沢がある。小葉の長さ1-2.5cmの3角状円形で先がややくぼみ、裏面に毛がある。葉柄は長さ2-15cm、上部に僅かに毛があり、托葉は膜質で長さ5-7mm、幅1-2mm。 花茎は葉から長く突き出て、先の散形花序に1-3個(ふつう3個)の花をつける。花柄基部に小さな小苞がある。花は直径2-3cmとイモカタバミより大きく、萼はしばしば紅紫色を帯び萼片は5個、長さ5-7mm、幅2-3mmの線状長楕円形で先端近くに2個の赤褐色の小斑点が並ぶ。花弁は5個、光沢のある濃紅紫色で濃色の脈があり、基部はより濃色となる。雄しべは長短計10個。葯は黄色で花粉は大小不同。雌しべは1個で5花柱があり、花柱は子房より長い。 果実は蒴果で熟すと種子をはじき飛ばす。 イモカタバミと花の感じはよく似ているが、イモカタバミは花が小さく直径1.5-1.8cm、萼は緑色。葉は大小の変化があるが、ベニカタバミよりは大きく、表面に光沢はない。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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