ベニバナボロギク(キク科)[紅花襤褸菊] |
頭花の先が朱赤色で、花後に白色球状になることをぼろに見立ててこの名がある。 アフリカ原産で昭和22年(1947年)に九州北部で見出された帰化植物で、茎は軟らかく、直立して高さ30-80cmになる1年草。道端や伐採跡、山火事跡などに発生し数年で場所を移す先駆植物。シュンギクに似た強い香りがあり、海外では食用や飼料とされる。 葉は互生し、濃緑色で長さ5-15cm、幅1-8cmの楕円形~倒披針形で基部はくさび形、先はとがる。両面に伏毛がある。下部の葉は不規則に羽状に裂ける。葉は短い柄があり茎を抱かない。 花序は下向きに垂れ、朱赤色の花をつける。総苞は長さ1-1.3cmの円筒形。総苞片は線形で1列、小さな副片(外片)が散在する。舌状花はなく、筒状花のみからなる。花冠下部は白色、花冠上部は鐘状に広がり初め紅赤色で後に橙赤色に変わる。雌しべは花冠から突き出て先は水平に2裂して後にくるりと巻く。 痩果は暗褐色、長さ2mmほどで10稜がある。冠毛は長さ1-1.2cmで白色、脱落しやすい。 よく似たダンドボロギクとは別属で、ダンドボロギクは花序はうなだれず直立して、葉は無柄。 花期:8-12月 分布:帰化植物 撮影:2016.8.4 神奈川県横須賀市 |
頭花は下を向く。 2016.8.4 神奈川県横須賀市 総苞片は線形で1列、小さな副片(外片)が散在する。 2022.9.5 神奈川県三浦市 頭花はすべて筒状花からなる。 2019.9.26 横浜市戸塚区 冠毛は白色で脱落しやすい。 2022.9.5 神奈川県三浦市 下部の葉は不規則に羽状に裂ける。葉は短柄があって茎を抱かない。 2022.9.5 神奈川県三浦市 |
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