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アキノノゲシ(キク科)[秋の野罌粟] |
ノゲシ(ハルノノゲシ)に似て秋に花が咲くことからこの名がある。 人の活動領域にしか生えないことから、大昔に大陸から人の手によって持ち込まれたものと考えられている。野菜のレタスと同属で、鶏の飼料のリュウゼツサイ(竜舌菜)は本種から選抜されたもので、昭和の初めに台湾から移入された。 農耕地や日当たりのよい空き地などに生える大型の1年草または越年草で、茎は直立し高さ1.5-2mになる。全体無毛で、茎や葉を切ると白い乳液が出る。根は紡錘形。 根生葉は花時には枯れてない。茎葉は多数あって互生し、表面は薄緑色で裏は帯白色で無柄、長さ10-25cmの長楕円状披針形で下部の葉は羽状に深裂し裂片の先は鋭くとがる。上部の葉はほぼ全縁で小さい。葉は軟らかく茎を抱かない。 茎の上部から多数の枝を出して円錐花序をつくり、淡黄色で直径約2cmの頭花を上向きにつける。花は日中だけ開き、夜間や雨天の日は閉じる。頭花はきれいに並んだ20-27個の両性の舌状花のみからなり、5個の雄しべの葯は筒状に合着し、雌しべの花柱は先が2分岐する。総苞は長さ1-1.3cmの円柱形で総苞片は覆瓦状に並び、縁は紅紫色を帯びる。総苞最外片は長さ2-3mmの卵形で鈍頭、内片は8個。花後に下部が膨れ上部が狭くなり、長さ1.3-1.5cmになる。 痩果は黒色で長さ5-6mmで扁平、先は細く長さ1mmの嘴がある。冠毛は長さ8mmほどで白色。 葉は羽状に裂けるものと、全く裂けないものがあり、後者をホソバアキノノゲシとよんでいたが、YListではアキノノゲシのシノニムとしている。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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