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アイナエ(マチン科)[藍苗?] |
藍苗と表記されることが多いが、名の由来は分かっていない。マチン科も聞き慣れない科名だが、マチンは南アジアなどに分布する落葉高木で、有毒かつ薬用になる植物として知られる。 日当たりのよい湿地、湿った芝地や道端に生え、高さ5-15cmになる1年草。茎に短毛がある。 葉は茎の下部の節に2-4対が対生し、ときに接近して輪生状。長さ0.7-1.5cm、幅3-6mmの卵形~長楕円形で全縁、基部は対生する葉とつながって茎を囲んで先はややとがり、3脈がある。縁に短毛がある。 茎頂と葉腋から高さ2-10cmの細長い花茎を伸ばし、白色の小さな花を散形状につける。花茎の下部には短毛がある。苞は小さく、披針形。花柄は細く、長さ0.5-2cmで無毛。萼は鐘形で1/3ほどまで4裂し、裂片はとがる。花冠は長さ約4mm、直径2.5mmの鐘形で先が4裂して裂片は円いが微突端。雄しべは4個で花冠裂片と互生する位置で花筒につき、花冠から出ない。葯は2室、卵形で基部は心形、上部はとがる。子房は上位で2室、花柱は細く2裂するが初め合着し、果期に下半部が2裂する。 果実は長さ約3mmの卵球形の蒴果で、先端に基部が2裂した細長い花柱が残る。種子は楕円形で表面に網目模様がある。 近縁のヒメナエは線形の葉が茎全体につく。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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